プロローグ
なのはたちが生まれる五十年前・・・。
第97管理外世界「地球」極東地区日本のある場所では、2人の人物が酒を飲みつつ会話を始めていた。
「やはり、行くのね」
「そうだ」
「ばかね、アレはいずれ自らの業でその背負い切れないツケを自らがしはらうのよ」
「確かに、そうだが・・・だからっと言って干渉しないわけにはいかないだろう」
「だからって、その為にあの世界で休眠するなんて、最も良い方があるでしょうが」
「だが、それは私がこれからの事に起きる事へと支払う対価だ、それを支払って初めて干渉できる」
確かにそうだ、優子もこの男も真にそれぞれの世界へ干渉できる、干渉値は決められているのだ。
それは絶対の理であり、その理を壊すために動き出したクローリードの血縁者の【王】と呼ばれる人物はそれを壊そうと
現在も色々な干渉に干渉しているが、それはあくまでもこの男性には関係ないのだ。
「それに優子も、先見で見れるだろう、アレは王とは別の意味で危険だ」
「だからこそ、その為の布石の為に私に対価を支払ってまで、やることそれに貴方も先見は持っているでしょう」
「知っている。あの娘か無事に助けられる事も、その先に起きる未来も全てだが余計な混乱を生むのはよくない」
優子もその男性も再び酒を静かに飲んだ。
「・・・・・・行くのね、また会うのは五十年後ね、それでは確かに対価として時間と酒を頂ました。< >様」
「それでは次元の魔女、次合う時は、陰険魔術師から対価としてもらった酒を持ってくる」
「それじゃあ、また会いましょう」
「またな」
こうして次元の魔女と間で取引をした男性は第68管理外世界と後に呼ばれる世界の遺跡で眠りについた。
それは本来なら出会わない人々が出会う形となるが、それはまだ五十年も先の未来の出来事である。
後書きーーーーーーー
二重投稿の許可ですが、 ちゃんと両方のサイトから許可を持って投稿しております。
無駄に騒がせて本当にすみません。