東方幻想郷〜刀夜録〜第4話
此処は幻想郷、外の世界から隔絶された場所。現世から忘れられた者が集う場所。
その幻想郷と外の世界の境界にある神社、幻想郷と外の世界の中継地点である神社、
そして、今刀夜達がいる神社、その神社の名は……博麗神社
「しっかし……」
『「?」』
「眠いわぁ……」
そう、刀夜は夜中に神様に叩き起こされて此処に来たのでものすごく眠いのである。ちなみに現在の時刻は午前4時頃。
『ああ、そっか、人間にはちょっときついかもね』
「じゃあ、とりあえず今日はもう寝ましょうか」
紫の言葉に刀夜と神様はそろって首をかしげた。その仕草は年相応にしか見えないのでとても微笑ましい様子である。
「寝るって……どこでや?」
「ん?此処(博麗神社)でよ」
紫の此処と言うのが神社に泊まるという意味であることを刀夜と神様は気づかなかったのか慌てふためいた。
「へ?こ、此処!?」
『さ、流石に野宿やまずいわよ?』
「何言ってるの。此処の神社の巫女に泊めてもらうのよ」
『「あ、ああそう言うこと……巫女?」』
巫女に泊めてもらうことに納得しそうになった刀夜と神様であったがとある疑問が湧き上がり始めた。
そんな二人を気にしないまま紫は神社の扉を開けた。
「そう、ちょっと霊華?邪魔するわよ」
紫はそう言うと巫女、霊華というらしいが、の返事を聞かずして神社の中にドカドカと入って行く、
その様子を刀夜達は呆然と眺めているだけだったがとある疑問が浮かび上がっている、それは……
「巫女……」
『巫女……ねぇ』
神社に巫女がいるのは妙なことではない。
しかしその神社の巫女に妖怪である紫が堂々と入って行く光景というのは妙なものでしかなかった。
と言っても2人が感じている違和感はそれだけではないのだが……
「巫女って人間なんやろか?」
『多分ね。流石に妖怪が巫女をやってるとは思えないし、神が自分の神社の巫女をしたりはしないでしょう。人間の筈よ。……多分ね』
「そうやんなぁ……ん?ってことは……」
『?』
人間であるのならある問題が生じる可能性がある。先ほど刀夜達の会話にもあった通り……
「人間やったらこの時間寝てるやんな?普通」
『まぁそうね、普通』
もう一度言うが現在午前4時である。確かに普通の人間は寝ている時間である。
外の世界の人間なら起きている人間もいるのだろうが……
「いやでも幻想郷って外の世界とは違うから起きてるんかもしれんな〜」
『それはないでしょう』
「『あはははは……』」
刀夜と神様はそんな平和な会話をしていた。しかし、それは嵐の前の前兆……その次の瞬間にその平和は脆くも崩れ去った。
ドゴン!!
「『!?』」
「きゃあ〜!!」
「『ええ!!?』」
轟音に驚いた二人だがその後に聞こえた紫の「きゃあ〜!!」という悲鳴にはもっと驚いた二人であった。
「ちょっと、何でそっちのほうにもっと驚いたの!?」
「『え?だって少女みたいな悲鳴だったから』」
完全にハモっている。紫は見た目は妙齢の女性だがその実軽く数百歳をはるかに超えている妖怪、
しかも紫の雰囲気は底が知れない感じがするので妙齢の女性よりずっと上の年齢に見えるのだ。
よって刀夜と神様の感想も仕方がない。仕方がないのだが紫はここで見事なKY発言をかますのである。そのKY発言こそが
「私は永遠の17歳よ☆」キラッ
ビュオーーー!!!
「『・・・・・・・・・・・・・・・・・』」
神社に真冬並みの猛吹雪が吹いた。
刀夜と神様はビキッと空間から音が聞こえるという錯覚と同時に金縛りにあったのかと言わんばかりに固まった。
「『・・・・・・・・・・・・・・・・・』」
刀夜と神様は何も言えなかった。言わないではない、言えなかった。
主な理由は精神的なショックにより一時的に精神破壊を起こしたためである。
といっても一時的なものなので十数秒で立ち直ることが出来たのだが。
「な、何よ?悪い!?」
思わず二人に開き直った風に言い張る紫であったが
「正直……無理がありすぎるで」
『紫、年を考えなさい』
刀夜と神様の死んだ魚を見るような眼とそれぞれからの侮蔑を込めた感想を聞いて紫がorz状態になったのは言うまでもない。
「そ、そんな……」
「ところでさっきの轟音は?」
そんな紫の状態を完全に無視して刀夜は紫を問い詰めたが当の紫はorzからまだ立ち直っていない。
ブツブツと何か言っているようである。正直不気味だ。
「聞いとるか?さっきの轟音は何やったんや?」
「む、無理?……え?ああ、あれは」
「紫〜〜〜!!!」
刀夜が耳元で大声で喋ったからかようやく刀夜が聞いてることに気づいた紫が刀夜の問いに答えようとしたその瞬間、
神社から一人大人の女性が飛び出して来た。その様子はとても穏やかなものとは言えない。
かなりの剣幕で紫の名前を呼んでいることから相当な怒りを感じる。それなのに呼ばれている紫本人はしれっとしているのである。
「あの娘にやられたのよ。たたき起こしただけなのに」
「明らかにそれが原因やろ……」
明らかすぎる理由なのだが紫はどこかおかしいのか?と言わんばかりに首を傾げて考えたものだから
刀夜は「もうええわ」とだけ言って神社から飛び出して来た女性の方に目を向けた。
「見つけたわよ!!紫!!」
「おはよう、霊華」
怒りを隠さずに紫に敵意を向けていた女性、場違いとも言えるほど呑気な挨拶をした紫であったが、紫はその女性を霊華と呼んでいた。
つまり神社から飛び出して来た彼女こそが……
「この人が博霊神社の巫女さんなんやろか?」
『そうみたいね』
そう、この人物こそ幻想郷を覆う博麗大結界を守り、幻想郷で暴れる妖怪を退治し、
幻想郷の異変を解決する博麗神社の巫女、博麗 霊華(はくれい れいか)その人である。
「おはようじゃないわよ!よくも人が気持ちよく寝ている所を邪魔してくれたわね!?私の可愛い霊夢が起きちゃったじゃない!!」
どうやら怒りの大半は霊夢とやらが起こされたことであるらしい。
「あなたまだ霊夢を一緒の布団に入れてるの?霊夢ももう8歳なんだから1人で寝させなさいよ」
「まだ8歳よ!1人で寝させるなんて私が許さないわ!」
ジト目で霊華を見やる紫であったが霊華はそれをものともせずに堂々と言ってのける。その姿には一片のためらいなんてなかった。
「……はぁ、修行の時は厳しいくせにそれ以外ではとんだ親バカね、貴女」
「当たり前でしょう!霊夢は次代の博霊の巫女なんだから!」
「親バカは認めるんやね……」
刀夜の冷静なツッコミで霊華はようやく刀夜達の存在に気づいた。その眼は不審人物を見るような眼である。
「誰?あなた達?」
霊華は刀夜達を警戒しつつ、探りを入れてくる。距離もそこそこにいつでも戦えるように攻撃態勢をとっている。
「あ、俺は鉄 刀夜。外の世界の人間です」
『私は外の世界で神をしていた者よ』
刀夜と神様は自分のことを明かし霊華の警戒を解こうとしたが自己紹介程度で警戒が解けるわけもない。
むしろ余計に警戒されてしまった。
「外の世界の人間に神ですって?紫が連れて来たのね?」
「ええ、そうよ」
ジト目で紫を睨みつけた霊華だが、紫の何処までも底が見えない対応に毒気が抜かれたのか肩を落として警戒を柔らめた。
「……まぁいいわ、それで?私達をたたき起こしたのはこの2人を紹介するためなの?だったら退治するわよ?」
霊華は懐からお札のようなものを取り出して紫を問い詰めるが紫はあっさりと首を横に振って否定した。
「いいえ違うわ。まぁそれもあるけど。実は刀夜を神社に泊めてあげて欲しいのよ」
「神社に?……何で?」
いきなり見ず知らずの人間を泊めてやってくれと言われてはい、いいですよと言える人間はそうはいないだろう。
実際霊華もあまり快く思っていない顔をしている。
「もうこんな時間じゃない。妖怪の私や神である彼女なら特に問題はないけれど彼はそうはいかないじゃない。
野宿なんかしたら朝になる前に骨になってるわ。だからお願い、ね?」
「……」
霊華は何やら考えている。……そして溜息をひとつこぼしながら許可を出した。
「……まぁ、いいわ。貸し1つよ」
「ほんま?おおきに!」
「え、ええ、どういたしまして。(変わった話し方をする子ね……)」
関西弁に慣れていないのか、刀夜の話し方に奇妙な感覚が生じているようである。
「ありがとう霊華、話が早くて助かるわ。……じゃあ刀夜、昼頃になったら私たちはまた此処に来るから」
『いい子にしてるのよ?』
「や〜か〜ら〜子供扱いすんなや!!」
(やっぱり背伸びしてる子にしか見えないわ。いい仕事ね)
(でしょう?)
何処までも刀夜を子供扱いする神様達にいい加減うんざりしてきた刀夜は言葉に棘を含ませながら主張するが
やはりそれも二人にはこれっぽっちも届いていなかった。
「刀夜って言ったっけ?大体霊夢と同じ位みたいだから霊夢と仲良くしてあげてくれるかしら?」
「!!」
ここでさらに霊華からのとどめの一言で刀夜は完全にしょげてしまった。絶望のオーラが刀夜から発せられているのが分かる。
……事情を知らない霊華には何故刀夜がしょげているのか全然わからないのだが……
『うふふ、私をちびっ子と言った罰よ。ぼ・く♪』
「こ、この〜」
涙目で神様を睨みつける刀夜だが神様はそれを軽く受け流す。そのやり取りを紫と霊華が見ているのだが霊華は頭に?を浮かべている。
そこで霊華は紫に事情を聞くことにしたのか紫のほうに顔を向けた。
「何で刀夜はあんなにしょげてるの?」
「うふふ、霊華?刀夜はね……実は18歳なのよ」
「……は?」
霊華は何言ってるんだ?この妖怪と顔で言いながら紫を見ているがそこに神様がより詳しい事情を説明し始めた。
『刀夜は神である私に許されがたいことを言ったのよ。だから天罰を下したのよ』
「ああでも、実際に8歳まで若返らしてあるから中身だけ18歳ってことになるわ」
「……」
霊華は驚きのあまり声も出なかった。開いた口が塞がらないとはこのことであろう。それだけのことが今目の前で起きているのである。
そんな霊華はさておき、刀夜は一つの決意をあらわにしていた。
「くぅ〜、ぜったい元に戻させたるからな?」
『ああ、それは却下』
刀夜の決意を一瞬で両断したのは事の主犯の神様であった。
無論刀夜は納得できる筈がない、次の瞬間には神様に詰め寄っていた。
「は!?なんでや!?」
『貴方はもう完全に8歳時まで戻ってるの。元に戻るには10年経たないと』
「はぁ!?何でや!?もう十分俺を辱めたやろ!?」
刀夜はこれでもかってくらいに顔を赤くして神様にくってかかっている。本気でキレる一歩手前である。
『ん〜辱めるのが目的じゃないんだけどね……まぁしばらくはそのままでいなさい、というかすぐには戻せないわ』
「どうゆうことや?それ」
刀夜の疑問に答えたのは呆然としていた筈の霊華であった。
その顔からは信じられないものを見ていると言わんばかりの驚きの顔をしているのが見て取れる。
「肉体と魂を操作している……?」
「な、なんやそれ?」
霊華が導きだした答えに刀夜は意味がわからなかったが紫は霊華に正解の意味を込めてある笑みを浮かべた。
「流石ね、そう[肉体と魂を操る程度の能力]それが彼女の能力よ」
肉体と魂を操る……それはすなわち刀夜のように子供にしてしまう以外にも相手の存在をも変えてしまうことが可能、
たとえば相手の顔を変えて魂を弄り、全くの別人に変えてしまうことでさえ可能……ということである。
『操ると言ってもすべてを自在にってわけじゃないのよ?』
「どういうことや?」
刀夜の疑問に神様と紫は以外にも懇切丁寧に答えていく。その様子は生徒の疑問に答えていく先生のような感じである。
……神様は先生という感じではなく、物知りな小学生……といった感じであるが。
『肉体は自在に操れるわ。魂は[戻す]ことは出来るけど[進める]のは無理』
「何故なら魂に記憶されていることしか操作出来ないから。当然ね、魂の未来を知ってる者なんていないもの」
つまり若返らせることは出来ても老けさせることは出来ない(肉体だけ老けさせるのは可能)……ということである。
「で、でも俺は肉体を戻しただけちゃうん!?それやったらすぐにでも戻せるんじゃ……」
「……いえ、おそらく無理ね」
刀夜の疑問に答えたのは顎に手を置いたまま難しい顔をしている霊華であった。
しかし刀夜は納得することが出来ない、半ば発狂しそうな勢いで霊華に対して、そして神様に対して説明を求めた。
「ど、どういうことや!?説明してくれや!!」
「8歳の肉体に18歳の魂、普通ならありえない現象よ。
おそらく、魂にも何かしらの操作がされてる……それのせいで貴方を元に戻すことが出来ないのよ」
霊華の推測に神様が出来の良い生徒を褒める先生のような仕草をするが……なんというか、見ていて微笑ましいものがある。
だが刀夜にとってそんなことはどうでも良かった。ただひたすらに神様を睨んでいる。
……さっさと教えろという意味を込めている怒気を孕んだ眼光で。
『そう、よくわかったわね。刀夜の魂にはある操作をしたわ』
「な、何をしたんや?」
刀夜の切実な状態に対して神様はこれでもかって程のイイ笑顔で持ってその問いに答えた。
その笑顔はさながら悪魔、メフィスト・フェレスの笑みはこういう物だったんだろうと髣髴させるような笑みであった。
『8歳の肉体に18歳の魂は大きかったから少し削ったの♪』
「ぶっ!!!け、削った!?何や!?何を削ったんや!?」
魂を削る、傍から聞くと凄まじく嫌な予感しかしないセリフであったが次の神様の言葉でその嫌な予感が外れていることが判明する。
その神様の言葉こそが……
『うふふ、ズバリ大人らしさよ!!』
何故か背後からドーンという効果音が聞こえ多様な気がした刀夜であったが
神様が言ったことを理解するために軽くトリップしていたため効果音に関しては何の突っ込みも入れなかった。
そして神様の言葉から30秒ほどトリップしていた刀夜が正気に戻り、最初に発した言葉こそが……
「……は?」
この一言である。
しかしこの一言に刀夜の信じられないという絶望と神様に対しての侮蔑の意味が込められている。
そんな中で一人の妖怪が我慢できなくなったのかついにその押さえ込んでいたものを爆発させた。
「あっははは!!」
紫、大爆笑である。
『つまり貴方をより一層子供っぽくしたのよ。こればっかりは時間の経過でしか治らないわ』
神様はイイ笑顔で言った。
悪魔、メフィスト・フェレスの笑みはきっとこういう笑みであったんだろうと言わんばかりのイイ笑顔であった。
そんな笑みをしている神様に絶望している刀夜が唯一言えた言葉こそが……
「あ、悪魔め」
お前絶対神様なんかじゃない、という皮肉を込めた一言であったが、神様はそんな刀夜に更なる追い討ちを掛ける。
『言ったでしょう、これは“天罰”だってね』
神様の言葉に刀夜は更に絶望した。
ここで“天罰”が二段構えであることに気づいた刀夜であった。
その一方で霊華が神様に何やら話しかけている。内容は神様の正体についてだ。
「しっかし貴女、ずいぶん高位の神のようね。真名は何なの?」
『それはまたあとでね。今日はもう寝ましょう。』
神様は話をはぐらかせる気満々であったので霊華もそれ以上は聞かずに大人しく引き下がった。
「……わかったわ」
くるりと身を翻した霊華は一直線に刀夜の元へ行き、刀夜に軽い当て身を食らわせて正気に戻らせた。
「刀夜?来なさい。客室に案内するから其処で寝て頂戴」
「あ、ああ、わかったわ」
正気に戻った刀夜と霊華が神社の中に入っていった。
その様子を先ほどまでと違って真剣な面持ちの神様と紫が見ていたが唐突に紫がその口を開いた。
「……真名、言わなかったわね」
『ええ、まだ刀夜を信頼出来たわけじゃないしね』
「そう、貴女が言う気がないなら別にかまわないわ」
『まぁもう少し刀夜について知らないとね』
「貴女、実は結構気に入ったでしょう。刀夜」
と口では言っているが神様の顔は見た目どおりの少女の笑みであった。少なくとも先ほどのような悪魔の笑みではない。
『ええ、あんな人間初めてだわ。……これからのことが楽しみよ。本当に来てよかったわ』
そんな神様の笑みを見て紫もまた笑みを零すが、直ぐに次の話に移った。
「うふふ、まだ来たばかりよ?でも気に入ってもらえてよかったわ。……じゃあ私達も行きましょうか」
紫の言葉にキョトンとした顔になった神様だが直ぐにハッとして顔を真剣なものに変えた。
無論そのキョトン顔は紫に見られていたので今更直しても意味は無いのだが……
神様は隠せていると思っているらしい、何もなかったように紫に質問をした。
『どこへ行くの?』
「私の家、[マヨヒガ]よ」
(後でからかいましょ♪)
紫も知らなかった振りをしてその質問に答えた。
紫は再び空中で手を立てに振り、スキマを作った。
その先には先ほど紫が言っていたマヨヒガとやらに繋がっているのだろう。
しかしここで紫は奇妙なことを言い始めた。
「先に行ってて」
『え?……わかったわ』
神様は特に追求する気はないのかさっさとスキマを通って行ってしまった。
紫は神様を先に行かせ一人になったことを確認すると神社の方、正確には神社に入った刀夜に向かって問いかけた。
……無論本人には聞こえるはずもないのだが。
「刀夜、貴方はこの幻想郷を気に入るのかしら?それとも……」
幻想郷を“殺そう”とするのかしら?
そう言い残すと、紫もまた、スキマを通り、神社の境内からは誰の気配もしなくなった。
あとがき
こんにちは、ブレイドです。第4話をお届けしました。博麗霊華は博麗霊夢の母親という設定のオリキャラです。
やはり母親ということで私が想像してる霊夢に近い+親バカキャラにしてみました。そしてこの話で神様の能力発表です。
・・・・・チートすぎる能力ですね。
そして次の話で刀夜は霊夢と出会います。なお、霊夢はヒロインの1人にするつもりです。
それではこのあたりで失礼します。ここまで読んでいただきありがとうございます。m(_ _)m
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