風雨来記
概要 |
駆け出しのルポライターである主人公は業界のコンテストに応募するため、北の大地を目指す。
初夏の雄大な北海道を中心に80箇所以上のスポットを巡る。
バイクに跨りカメラ片手に、一ヶ月にも及ぶ長旅で撮った写真と記事でルポを仕上げる。
作成したルポ、そして旅先で遭遇したヒロインとの恋の行方は!?
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レビュー |
F・O・Gより2001年にPSで発売された北海道ツーリングアドベンチャー。
2005年にシリーズ2作目がPS2で発売された事もあり、2006年にはPS2にてリメイク版が発売された。
PS版は容量の問題で解像度が下げられていたり、CVも一部のみだったりしたが、PS2版では声優陣の変更も含めて改善がされている。
主人公・相馬轍は駆け出しのルポライター兼カメラマン。
母親を幼い頃に亡くし、カメラマンの父に育てられたが、高校の時にその父も事故で他界。
兄弟のように育った幼馴染みのアイツにも、自分名義のバイクを残して事故で先立たれ、
天涯孤独の身になってしまった所を旅行雑誌「ふうらい」の編集長に拾われた。
今回は「ふうらい」から特別企画を請負い、1ヶ月にわたる北海道野宿旅行のレポート記事を書く事に。
この企画は著名なコンテスト「心光展」にノミネートされており、上位入賞する事は駆け出しの自分にはまたとないチャンスになる。
しかもこの「心光展」は亡き父親が惜しくも2位を受賞したという因縁深いコンテスト。
いつも優しかった母。
「お前が笑顔でいられる場所を探せ」という父の最期の言葉。
「このバイクでもっと遠くへ!」というアイツの声。
それら全てが、俺の心を旅へと駆り立てる……
旅を題材にしたゲームは数あれど、その中でも特に異質なのは己の分身たる主人公の旅の足がバイクである事。
そして『バイクを操作して、自分の定めた目的地に辿り着く』というツーリングパートが搭載されている事。
直進、左折、右折、道を間違えたら一時停止してすかさずUターン。
MAPを開き目的地にフラッグを立てろ。
BGMは風の轍、光を求めて、RideOn RideOnからの三択だ。
走行中にわき見する事でしか見られない景色もあるが、やり過ぎると危ないぜ。
さらに恋愛ゲームの要素も含まれており、隠しキャラを含めて5人の魅力的な女性が登場する点も見逃せない。
バイク乗りの憧れの地、北海道を自由に駆け巡り、夢と仕事、そして気になるヒロインとの甘い蜜月を目指すのも面白いだろう。
旅の舞台となる北海道で実際にロケハンを行っており、その美しい景観は作中にて十二分に活かされている。
さあ相棒、また新しい旅に行こう。
執筆者:早坂岬さん
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