Air 第八幕 前夜

 

「では観鈴ちゃんの様子に別段変わったところはないと?」

「はい……私が昨日見た限りでは、特におかしなところは見当たりませんでした。といっても……足が動かない、ということに変わりはないようでしたが……」

「ふむ……悪くなってはいないが良くもなっていない。そんなところか。しかし……くやしいな」

 聖はぎりりと唇をかみ締める。

 医者なのに、人を助けるという仕事についているというのに、足が動かなくなったと嘆く患者を目の前にして、何もできないでいる。見ていることしかできないでいる。それが、何よりも辛かった。

 霧島の診療所に出向いた美凪は、昨日の観鈴の様子をつぶさに聖に報告していった。医学で今の観鈴を助けられるかどうかは別として、聖にしろ美凪にしろ、ただじっと見ていることしかできない現状に嫌気がさして、なんとかしたいとは思っていた。でも、何もできなくて……そんな自分たちの不甲斐なさが、苦しくて、やるせなかった。

「…神尾さんの病状自体は良くも悪くもなっていない様子でしたが、少しだけ、状況はいいほうに向かっていると思います」

「というと?」

「神尾さんが、神尾さんのお母さんに心を開きかけている、ということです」

「…心を開きかけている、か」

 六歳当時の記憶に逆行してしまった観鈴ちゃんにとって、この海辺の町は始めて越してきた、いわば知らない町なのだろう。そんな場所にたった一人放り投げられて、不安でないはずがない。だから、神尾さんに向けて心を開こうとしているのは、とてもいい傾向なのだと思う。だが不安は残る。こんな考え自体が、馬鹿げたことだと、自分でもそう思う。そう思ってはいるのだが……。

「遠野さん、神尾さんが記憶を失ったのは、彼女にかけられた呪い、近づくだけで互いの体を蝕んでいく呪いを防ぐために、彼女自身が行った、いわば自己防衛の本能。私はこう仮説を立てていたわけだが、きみはどう思う?」

 少し意地悪な質問だったかもしれない。自分自身そう思いながらも、聖は美凪に疑問を投げかけた。美凪が翼人の伝承について詳しいことは、聖もよく知っている。だから、自分の立てた仮説が間違っているだろうことも、なんとなく予想はついていた。いや、本当を言えば、おそらくこれが正解だろうという考えも、おおよその予想はついている。だが、自分の頭の中に浮かんだ言葉を、聖はあえて美凪の口から言わせようとしていた。

 わずかの沈黙をはさんだ後、美凪は言う。

「…兄さんが言っていました。翼人の呪いをかけられたものは、夢を見るようになっていきます。最初は空の夢。夢はだんだんと昔へと遡っていく。その夢が、翼人の呪いをかけられたもの、つまり、神尾さんの身体を蝕んでいくんです」

「ふむ。それで?」

「そして、だんだんと体が動かなくなっていく。そして、あるはずのない痛みを感じるようになる。そして……全てを忘れていく。一番大切な人のことさえ、思い出せなくなる。そして、最後の夢を見終わった朝、呪いによって、命を落としてしまう……」

「死んでしまう、ということか」

 聖が言うと、美凪は苦々しい表情のまま頷いて見せた。

「なるほど。つまりこういうことか。現在も呪いは進行している途中で、夢を見続けることで、観鈴ちゃんの身体は蝕まれていく。手足のしびれや痛みは、その前兆だと」

「たぶん……そういうことだと思います。兄さんも父から聞いただけといっていたので、多少は違う部分もあると思いますが……」

「全てを忘れていく、と言っていたな。なのに、神尾さんは自分の年齢を六歳と言っていた。つまり、六歳当時までの記憶は残している、ということになるのかな? これについては、遠野さんはどう思う?」

「私はお医者さんではないので詳しいことはわかりません。ですが……記憶を留めているというのは、神尾さんなりの抵抗なのだと思います」

「神尾さんなりの、抵抗?」

「はい。身体を蝕まれても、それでも呪いに屈したくなくて、そんな神尾さんが見せた、最後の抵抗」

「ふむ……なるほどな。では、少し話しを戻そう」

 かりかりとノートにメモを取りながら話し続けていた聖がくるりと丸 椅子を回転させて、美凪のほうへと向きなおる。

「これから私が言うのは医者としてではなく、霧島聖という一人の人間としての考え。それを念頭において、聞いてほしい」

 聖のその回りくどい言い方で、美凪にも聖がなにを言わんとしているのか、大体のさっしがついた。

「観鈴ちゃんが目を覚ましたのは、空に囚われていた翼人の呪いが解けた、あるいは弱まったため、と言っていたな」

 医療に関わる者としてなら、呪いなどという非科学的なものの存在を認めるわけにはいかない。ガンなどの不治の病を抱えた患者が自然の中で生活を続けているうち、ガンが消滅したという事例があることから、精神的なものが関係して病気が治る、というのは充分ありえる話だが、それとこの呪いというのを同列に考えるのは、いささか行き過ぎた考え方に思えた。だから医学的な考え方を抜きに、という意味をこめて、聖はわざわざ回りくどい言い方を選び美凪に言った。

「はい。おそらくですが、翼人を空に捉えていた呪いは解けたんだと思います」

「空に捉えていた呪いは? どうゆう意味だ?」

 それではまるで、呪いというのが複数存在するような言い方だ。その考えを正すように、美凪は言葉を続ける。

「兄さんの話では、翼人には二重の呪いがかけられていたそうです。輪廻転生の輪から外れさせ、永劫空を彷徨い続けさせる呪い。そして、心の近づいたものと自分と、互いの身体を蝕んでいく呪い。兄さんは京都に行くと言っていました。だからたぶん、そこで空に捉えていた呪いを、解いたんだと思います」

「ふむ……輪廻転生か。それなら、空から解き放たれた翼人の魂は、どこに向かったというんだ? まさかそのまま成仏した、というわけでもないのだろう?」

「おそらくですが……神尾さんのところに」

「…なるほど。目が覚めて一時的に回復しかけていたが、翼人の魂が神尾さんのなかに入り込んで、また体調を崩したというわけか」

 あまりオカルトな話を真に受けるのはよくないと思うが、観鈴ちゃんが手足の不調を訴えていたのは事実なのだ。輪廻転生し、神尾観鈴という肉体に入り込んだ翼人の魂。それが、手足の不調を引き起こした直接の原因だとしたら……。

「遠野さん、さっき言っていたな。最後の夢を見終わった朝、観鈴ちゃんは死んでしまうと。その最後の夢、というのを見終わるまで、あとどれくらいの猶予が?」

「わかりません。どれだけの時間がかかるかは、個人差があるようなので……。ですが、長くてもは持たなかったと……」

「二月か……厳しいな」

「すいません、少しお邪魔します」

 がらっと入り口のドアが開き、三十の半ばほどの男が姿を現す。橘敬介、観鈴の父親。

「観鈴の移転先の病院の資料を受け取りにきたのですが」

「ん、ああ。待っててください。奥にあるので、ちょっと取ってきますね」

 聖は言って、ドアの向こうへと姿をくらます。美凪はそのやりとりを、あっけにとられたように見ていた。三日後、つまり明日神尾さんがこの町に残るのか、それともお父さんに連れられてどこか遠くの、大学病院に入院することになるのか、その話は聞いている。でも、霧島先生が神尾さんのお父さんの考え、つまり大学病院に入院させようとしているのに協力しようとしている光景が、とても意外で、信じられない光景だった。

「あの、神尾さんのお父さん、ですよね」

「ん、キミは?」

「始めまして、遠野美凪と言います。神尾さんとは親しくさせてもらっていて……」

「ああ、観鈴の友だちか。悪いね、急に遠くの病院に入院するかも知れないなんて話を聞いて、驚いただろ。観鈴とは、ずっと友だちでいてくれていたのかい?」

「…はい。小学校以来の関係で、私と神尾さんは、互いのことを親友だと思っています。親友なんて言葉、口にして見るとちょっと恥ずかしいんですけどね」

 嘘をつくことに多少抵抗を感じたけれど、神尾さんと離れ離れになるのは嫌だから、わざと神尾さんのお父さんが嫌がるような言い方をしてみた。

「…そっか。観鈴とそんな小さい頃から一緒に。だとしたら、キミにも謝っておかないといけないな。そんな古くからの親友と、いくら病気を治すためとはいえ、親の都合で引き裂こうとしているのだから。すまない。本当に」

「大学病院に行ったとしても、いえ、どんな良い設備の、最新の医療を用いたとしても、神尾さんの病気は治らないかもしれませんよ? 神尾さんの病気、癇癪は心の病です。だから自然の多いここみたいな場所で、心の安定を図ったほうが病気の治りは早いかもしれません」

「…たしかに、癇癪は心の病だ。医療が発達している場所にいけば、それがそのまま観鈴の体の回復に繋がるとは限らない。けどね、手や足が動かなくなったことに関していえば、話は別だ。医学的なことは僕にはさっぱりだが、何か動かなくなるような、特別な理由があるはずなんだ。大学病院に行けば、その原因がわかるかもしれない。キミと観鈴を引き離すことは本当に悪いことだと思うが、これも観鈴のためなんだと思って、我慢してほしい」

「………」

 橘敬介は、観鈴に翼人の呪いがかけられていることを知らない。だから、観鈴が癇癪を引き起こす直接の原因が、手足が動かなくなっていく翼人の呪いから避けるための手段であることを知らない。癇癪を引き起こす理由が、互いの距離を一定に保とうとする観鈴の防衛本能であることを知らない。手足の痺れと癇癪が起きる理由はまったくの別物で、二つの異なる病気が観鈴を苦しめていると、橘敬介はそう思っている。

 だから、翼人の呪いのことを何も知らない敬介が大学病院に観鈴を預け、手足の痺れ、動かなくなった原因を解きあかそうとするのは、ごく自然の流れだと思う。

 でも、美凪は知っている。病院に押し込めたところで、何の意味もないことを。癇癪は神尾さん自身の問題だ。だから、彼女自身の力で克服するしかない。そして、手足の痺れは翼人にかけられた呪いによるもの。たとえ病院に押し込めようと、呪いが解けたり和らいだりするようなことはない。そのことを、神尾さんのお父さんに伝えてあげたかったけれど、伝えるべき言葉がなかった。

 いきなり呪いのことを話して信じてもらえるとは思えないし、それになにより、神尾さんのお父さんもお父さんなりに助けるための方法を考えて、悩みあぐねた末に、大学病院に連れていくという結論を選んだのだ。それを頭ごなしに否定すれば、無駄な反感を与えるだけ……。

「あったあった。橘さん、ありましたよ。棚の隅っこのほうに置かれてたので結構探しましたが、これですよ」

 再び聖が姿を現して、手にしたパンフレットのようなものを敬介に手渡す。

「ありがとうございます。それじゃ、僕はこれで」

「もう行く気ですか? もう少しゆっくりしていけばいいものを」

「ははは、お気遣い感謝します。でも観鈴を病院に入れるための手続きなど、今日一日でやらなきゃいけないことが山ほどあるんですよ。晴子との約束は明日ですからね。もっとも、これだけ手続きやらなにやらやっても、全て無駄になるかもしれませんが」

 ひとしきり笑って見せて、それでは、と会釈して敬介は診療所を出ようとする。その背中に向けて、

「神尾さんは、この町に残りますよ。神尾さんのお母さんと一緒に過ごすことを選ぶ。必ずです」

「それは、予言のつもりかい?」

 くるりと振り返った敬介の顔には、微笑が浮かんでいた。

「予言ではありません。確信ですよ。神尾さんと神尾さんのお母さんの絆は本物です。だから、神尾さんはきっとお母さんと一緒に過ごすことを選ぶ。私は、そう信じています」

「観鈴と晴子の絆は本物? ははは、観鈴は晴子のことをおばさんと言っていたんだよ。そんな二人の絆が本物だって?」

「私も遠野さんの意見に同意だな。観鈴ちゃんは、きっと神尾さんと生きることを選ぶ。なんとなく、そんな気がするよ」

 聖まで口を挟んできて、敬介はやれやれ、と小さく両手を肩のそばで横にしてみせる。

「ふぅ、…まるで僕が悪者みたいな言い草だな。まあいいさ、仮に観鈴と晴子の絆が本物だったとしよう。晴子が観鈴と一緒にいたいから、観鈴は晴子のほうを選ぶと、そう言いたいわけだろう?」

 そこで一度、敬介は言葉を区切る。

「僕がどれだけ観鈴と一緒に過ごしたいと願ってきたと思う? 十年だよ。泥水をすするような生活を続けてこれたのは、もう一度観鈴と一緒に過ごしたい、その思いがあったからなんだ。そして僕の夢は、もうすぐそこ、手の届く場所まで来ている」

「………」

「ま、こんなことあなたたちに話しても、しょうがないことだったね。それでは、また明日」

 自動ドアが開く音がして、男は診療所を出て行った。

「…霧島先生、どうして大学病院の紹介状を渡すような、神尾さんのお父さんに協力するようなことを?」

 美凪が聞くと、聖は小さくつぶやいて見せた。

「カンがいい遠野さんのことだ。うすうすは気づいているのでは?」

 霧島先生が橘敬介さん、神尾さんのお父さんに協力した理由。それはたぶん、神尾さんのお父さんの気持ちを理解できるからなんだと思う。神尾さんのお父さんは、何も意地悪で神尾さんをこの町から別の場所に連れて行こうとしているわけではない。神尾さんのお父さんは神尾さんのお父さんなりの方法で、神尾さんの苦しみを少しでも和らげてあげようと、助けてあげようとしている。その気持ちを読みとることが、霧島先生にはできてしまったから、だから神尾さんのお父さんに協力してしまう。本心では神尾さんと神尾さんのお母さんとが離れ離れになることなんて望んでいないのに、それでも、橘敬介という人のことを考えると……。

 神尾さんのお父さんに協力することは、霧島先生にとっては苦渋の決断だったと思う。でも医者として、人として、患者を助けるために必死になっている人間のことを無視するなんてことが、どうしてできよう。

「わたしたちにできることは、もう何もないのでしょうか?」

 風が吹いて、窓を遮っていたカーテンがゆらりと大きく揺れる。

「神尾さんの家の家庭の事情に関して言えば、結局私たちは部外者だからな。何も言えることはない。ただ、信じて待つことしかできない」

 聖は自分で言った言葉を頭の中で反復し、もう一度深く考えてみる。

 信じて待つ。では私は、どちらを信じている? どちらを望んでいる? 神尾さんのほうに観鈴ちゃんがなびいてほしいと期待しているのは、神尾さんの苦労をすぐ近くでずっと見続けてきたからに他ならない。観鈴ちゃんの身体を蝕んでいる原因が本当に呪いだとすれば、どこにいても変わることはない。それこそ考えようによっては、大学病院に入れることだって、間違っていることではないのかもしれない。橘さんに対してもそうだ。私が彼と知り合ったのはほんの数日前で、彼の苦悩や、観鈴ちゃんと一緒に過ごしたくてどれだけの苦労をしてきたのかなんて、私は全然知りやしない。

 橘さんよりも神尾さんのことのほうが私は詳しいから、よく知っているから、神尾さんに預けたほうが安全だ。その考え自体が、結局は情に流された結果ではないのだろうか?

 わからない……。

 橘さんと神尾さん。観鈴ちゃんと一緒に過ごしたいという想いの質、互いのそれが同等だというのなら……最後は結局、観鈴ちゃん自身が誰と一緒になるのを望むのか、ということになるのだろう。

 …彼女にとっての本当の幸せは、どちらと一緒になることなのか。

 ただ、一つだけ確かなことがある。

 いずれにしろ、その答えは明日はっきりする。望む望まないに関係なく、観鈴ちゃんがどちらと共に生きていくのか、その答えは……明日、はっきりする。

 

 

 その日は一日中とても穏やかだった。

 晴子は観鈴のそばにいて、静かに話しかけ続けた。観鈴は晴子の言葉に頷いて、札を並べるだけ。

「ほら、出来立ての卵焼きや。昨日のはもったいないことしたからなー。食べるか?」

「ううん、いらない」

「甘いんやで。激甘や。いらんのか?」

「うん……」

 ぱたぱたと、トランプを並べる音が部屋のなかに響いていく。

「そうかー。しゃあないな。ひとりで食べるわ」

 そう言って、晴子は持ってきた卵焼きを自分の口に運ぶ。

「あー、おいしい。めっちゃうまいわ。こう見えても、うち、料理うまかったんやなぁ。年の功、いうやつやろか。って、若いちゅーねんっ」

 ぽかっ。

 ノリつっこみしてみたものの、観鈴は無反応だった。ちょっと空しい。

晴子が卵焼きを食べ続けていると、いつしか観鈴の顔がそちらを向いていた。

「…おいしい?」

「ああ、おいしいで。中はまだとろとろで半熟やねん」

「すこし食べたいな……」

「そうかー。ほな、一切れやるわ」

 箸でつかんで、それを観鈴の口に入れてあげる。

「あつ……」

「ん、やけどせぇへんかったか?」

「うん、おいしい……」

「そーかぁ。そら良かったな」

「もっとほしいな」

「いらん言うたくせに、残りはうちのやー」

「わ……ひどい」

「あはは、うそや。ええで。残りは全部観鈴のや。観鈴のために作ってきたんやからな。ほら、あーんし」

「あーん」

 ぱく。

「あまくて、おいしい」

「観鈴専用やもん。うちは、甘すぎてよう食べへんわ」

 夕暮れ時、晴子が食器の後片付けを終えて部屋に戻ると、観鈴は再びトランプ遊びを始めていた。

「ん? また、占いか。おばさん、手伝わんでええか?」

「手伝って」

「よし、任せとき。ここに置き」

 ぱた……。

「次ここや」

 ぱた……。

「最後はここや」

 ぱた……。

「終わった」

「終わったな。えっと、明日は……」

 その瞬間、晴子の表情が蒼白なものに変わる。

「うん……?」

 観鈴は晴子の突然の急変に、不思議そうに首を横に傾ける。

「………あっ」

 沈黙を続けていた晴子の表情が、ぱっと明るくなった。

「間違うてた。うち、間違うてたわっ。置く順番間違うとったな。これ、こっちやったわ」

「うん……」

「お、いい日や。明日はごっついい日や」

「やった」

 観鈴がにこりと微笑む。

「そうかー。堪忍な。なんで置く場所、間違えたんやろなーボケが始まったんかいな」

「………」

「そんな歳食ってへんて……ははは」

「そろそろ寝る」

 観鈴が眠たそうにまぶたをこする。

「せやな。そうし。明日も早起きして、トランプしたらええ。ずっとそうしてたらええ。うちが手伝ったる」

「うん」

 敬介との約束の日、それはもう、明日。

明日の夕方、全てがはっきりする……全てに、決着がつく……。

 




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