第4話「解散式の夜」







〜前半〜



入団してから、二年が経過。エレン達は順調に強くなっていき、巨人殺しの技術を身に着けていく。
だが同時に兵士としての訓練も行っていき、多種多様なスキルを求められる。エレンはそこに疑問を抱く。
入団したとはいえ進路先は主に三つであり、その全てに巨人殺しの技術は必要とはされないのだ。
特に王族の護衛を務める団への加入はエリート出世とされ、上位十名しか志望できないが、その団に巨人殺しは必要とはされない。
エレンは上位クラスだが、彼が求めるのはあくまで巨人を殺せる場所。仲間達に事実を突きつけられ、彼は戸惑う中でも目的を見失わない。
前にも書きましたが、エレンは復讐心には燃えていますが、決して内向きにはならないんですよね。
今回も同じメンバーからの忠告をきちんと受け入れた上で自分なりの考え方を整理して、技術を磨いています。この辺は好感触。
仲間同士で争うことも多いですが、二年経過して彼にも多くの戦友が出来ていました。

そんな中芋女ことサシャと、エレンの婿であるミカサはマイペースで、物語を面白可笑しくしてくれていますw


食堂でエレン達が乱闘→教官が怒鳴る→ミカサ「サシャが放屁した音です」→教官「またお前か」の流れには大笑いしました。
やりおるわ、ミカサさん(゚A゚;)ゴクリ



〜後半〜



そして、エレン達はめでたく卒業を迎えます。厳しい訓練にも耐えて、エレンは上位五位。ミカサはなんと首位で卒業。
エリート出世コースなのですが、エレンは辞退して外の世界で巨人と戦う現場へ。ミカサは婿なのでそのままついていきます)ぇー
解散式が行われた夜、エレンは仲間達に改めて自分の決意を語りました。懐が広くなりましたが、思いは変わらず。
その純粋な気持ちに惹かれた戦友たちが、彼と同じ進路を進むことを決意。新しい仲間達の姿に、エレンは胸を熱くします。
かつては母を置き去りにして自分達を助けた人とも再会。昔は八つ当たりもしていましたが、成長したエレンはもう責めず、自分の志を打ち明けました。


自分自身の成長、発達した技術、新しい仲間達。エレンが勝利を確信したその瞬間――悲劇は、再来。


まるで狙ったかのように再び壁が破られて、町に巨人が襲ってきたのです。
エレン達の前に現れた、かつての巨人。恐怖の対象、復讐の相手――エレンは震え、そして決起します。
この時のための五年間、この時のための決意、この時のための自分。彼は、剣を取りました。
圧倒的な力を持つ巨人達。まるでベルセルクの使徒がごとき相手ですが、生憎とエレンはガッツではありません。


はたして戦えるのか――次回、戦闘です。



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