Sequence:1-6 Dear My Fate





プレシア・テスタロッサの使い魔、リニスが遺した日記。
彼女の短い人生が記されており、彼女の思いの全てが綴られていた。

己の主人であるプレシアの悲劇、己の教え子であるフェイトへの悲哀――

プレシアの為に尽せばフェイトは不幸となり、フェイトを優先すればプレシアを裏切る事になる。
彼女は悩み苦しみ、結局答えを出す事は出来なかった。
この悲しき親娘を救う奇跡のような手段が、彼女には見つけられなかったのだ。
奇跡など、起こりはしない。可能性はもう閉ざされてしまっている。
聡明な彼女は、訪れるであろう未来が見えていた。
プレシアは救われない事を、フェイトが苦しむ事を――彼女は、分かっていた。

胸を詰まらせるような切ない気持ちを胸に秘め、彼女は最後に願う。


フェイト・テスタロッサ――この愛する少女に、共に笑い合える友達が出来る事を。


その資格を手にするのは、強き思いを持つ魔法少女。
自分の気持ちを相手に伝える為に、傷つきながらも全力を尽くして戦う。
暗く閉ざされた今を、撃ち抜くべく。



日記に綴られたリニスの想いに、胸を震わされました。
この事件は何度思い出しても、哀しくなります。どうにもならなかったとはいえ、辛いですね。 また映画を見たくなりました。



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