――――――それは、在ってはならない再会だった――――――






「そこのお坊ちゃんにお嬢ちゃん、似顔絵、どうだい?」



シャーリーのプラン通りのデートを実行していたエリオとキャロ。

そんな二人に、街角の一角で声をかける一人の男。


「似顔絵…」

「…ですか?」


幼い二人が見た先には、壁に背を凭れさせ、こちらに手招きする一人の男。

黒い草臥れたロングコートを着て、その顔はコートのフードに隠れて見えない。

コートの右腕は肘から先が破れて無く、左腕に至っては肩先から破れて細く、それでいて逞しい左腕が露出している。

下に着ているのは紅いタンクトップ、ズボンは皮の黒い物で、靴はなにやら金属の金具が踵についているブーツ。

なんともアウトロー的な井出達の、怪しい男。

だが、幼い二人は、その男の怪しさよりも、その周囲にある絵に目を惹かれた。

どこかの町を画いた風景画、通り過ぎる人を画いた横顔。

壁に貼られていたり、スケッチブックで立てられていたり様々な絵達。

男の傍らにあり、壁に立てかけられている長い包帯状の布に包まれた棒の先からは、「似顔絵描きます」と描かれたプレート。

エリオもキャロも、男のような人たちを知っている。

街角や駅前で、道行く人々の絵を描いて、その絵を買ってもらう人たちだと。


「見たところデートだろ? どうだい、記念に一枚」


そう言って右手で器用に鉛筆を廻す男。

雰囲気はどこか怪しく、危険な雰囲気を持つのだが、周りにある絵がそれを中和している。

男が描いたであろう絵は、どこか優しさに溢れていた。


「どうする、キャロ…?」

「描いてもらおうよ、エリオ君。今日の記念に!」


思案するエリオだったが、相方の言葉で答えは決まった。


「そんじゃ、そこに座ってくれ。別にポーズはいらねぇ、ありのままで座ってな」


男の言葉に頷き、小さなイスに座る二人。

並んで座る二人を眺め、やがてスケッチブックに鉛筆を走らせる男。

時折、フードの影から男の顔が見えそうになるが、中々見えない。


「…………恋人かい?」

「へ?」


黙ってじっとしていたエリオに投げかけられた言葉。

その意味を理解するのに数瞬かかったエリオは、理解した途端真っ赤になる。

隣のキャロも、頬を赤く染めている。


「いや、あの、僕たちは…っ」

「ははっ、その反応だけで十分だ」


男はフードの影から唯一見える口元を意地悪げに釣り上げ、再び鉛筆を走らせる。

エリオはこのやり取りで、男がどんな性格か少し理解した。


「…………大事にしてやれよ」


小さく、しかし確りと呟かれた男の言葉。

その言葉が、なんだか重く感じたエリオは、強く頷いた。


「はい、大切な、その、家族…ですから…」

「エリオ君……」


エリオの言葉に、赤くなるキャロ。

しかし若干不満げなのは、家族と言われたからか。


「………坊ちゃん、あんた強くなるよ」


先ほどと違う、優しげに笑う口元に、エリオは嬉しげに頷いた。

やがて描きあがる二人の似顔絵。

そこには、幸せそうに寄り添う幼い二人の似顔絵。

その出来に大満足な二人はお金を払い、何度もお礼とお辞儀をしながら男の元を去った。


「………………何言ってるんだかな、俺は…」


幼い二人が去った後で、鉛筆を削り直す男。

その呟きと共に釣りあがった口元に浮かぶのは、自嘲するかのような笑み。


「家族も仲間もパートナーも、全部無くした奴の言う事かよ…けッ」


自分で自分を吐き捨てる。

男の脳裏に浮かぶのは、救えなかった少女、悲しませた家族達、そして…最後の最後まで傍に居てくれた、小さな―――


『ピリリリ、ピリリリッ』


「ちッ、また面倒事か…」


男の思考を邪魔するかのように鳴る携帯のコール音。

舌打ちしながら懐から取り出すと、ディスプレイに表示された文字に顔を顰める。

顔の下半分だけだが、明らかに嫌そうな顔をしている。


「(ピッ)……あんだよ、俺は行かないぞ」


『こちらの用件を聞かずに答えを出すのは失礼に該当すると思いますが?』


電話の向こうから聞こえる冷静な女性の声に、男の口が不機嫌そうに歪む。


「お前から回ってくる話はいつも面倒なんだよ。お陰で何度死に掛けたか…」


『その度に生還して結果を残す貴方様をこちらは評価しております。ですので、仕事の依頼です』


「何その凄い理論!? 嫌だぞ、俺は今生活費を稼いでるんだ、稼ぎ時なんだ、分かるだろ、俺の生活がどんなだか! 適当にノーヴェかセッテにでも

やらせろよ」

『セッテやディードは調整中です。ノーヴェ達は、貴方様が依頼すれば直ぐに飛んで行くと思いますが?』


「冗談じゃねぇ、代償に何要求されるか分かったもんじゃねぇよ!」


男の脳裏に、ライドインパルスレベルで急行する少女達の姿が浮かんでゲンナリ。


『では、ルーテシア様の件は別の者に―――「待てや」……なんでしょうか?』


「また、嬢絡みか?」


『はい、現在レリックを“お一人”で追跡中です。他のナンバーズは『聖王の器』を追跡中です』


「はっ、あのナルシードクターがお熱の奴か。興味ねぇな…ねぇが、嬢一人じゃなぁ…ゼストのダンナは何やってんだか…」


『街角で似顔絵描いている貴方様に言われたく無いと思われますが?』


「うるさいっての! お前本当は俺の事大嫌いだろ、実は」


『いいえ、愛していますが?』


「さらりと棒読みで言われると酷くムカつくって知ってるかゴラッ!」


『それは存じませんでした、ではルーテシア様の件、お願い致します』


「ちょ、おいコラ待てやウーノ!こら、この冷徹秘書さんめっ!」


既に通話が途切れてツーツーとしか返さない携帯に一頻り怒鳴り、切った携帯を乱暴に懐にしまう。


「ちッ、今日はこれで店仕舞いか…」


並べてある絵や貼ってある絵を集め、スケッチブックに挟む。

儲けを入れてある箱の中を見て、ガックリと肩を落とす。


「くそぅ、後であの変態医師に文句言ってやる」


妙な気合を入れて、最後に壁に立て掛けてあった布に包まれた長い棒のような物を肩に担ぐ。

ジワジワと感じる感覚に、自然と口元が釣りあがる。

男が慣れ親しんだ風が吹く。

争い、戦いの風が。












〜〜〜〜〜〜〜To a you side 外伝―――狂鬼のリベンジャー〜〜〜〜〜〜〜〜〜


―――――――――――――――― 前編 ――――――――――――――――――









それは、在ってはならない再会だった――――




レリックを追うヴィータ副隊長を始めとしたスターズ・ライトニング、そして協力者のギンガ。

レリックを奪おうとした謎の少女と、妖精を捕らえた彼女達。

これで後は責めてくるガジェットが片付けば、終わり。

新人達が、そう思い始めた時、ギンガが、気付いた。


「あれは………」


ギンガの言葉に釣られ、彼女の視線の先へと顔を向ける面々。

古いハイウェイ跡、その道を、陽炎と風と共に歩く、一人の人影。

悠々と歩くその姿は、近づくにつれてハッキリしてくる。

膝下まで届く、黒いロングコート。

右腕の袖は肘の辺りで破れ、左に至っては肩から破れ、左腕が完全に露出している。

鎖や金具を彼方此方に纏い、ブーツの踵には鋭利な金具。

彼女達は知らないが、拍車付きウェスタンブーツが、カチャカチャと軽く音を立てている。

右手には長い包帯状の布に包まれた、棒のような物を両肩で横に担いでいる。

顔はフードに包まれ、口元しか見えない。


「そこの貴方、ここは危険ですから退避してください!」


ギンガが声を上げるが、男は反応しない。


「あの人…」

「絵描きさんだ…」


幼い二人の呟きに、スターズの二人が反応する。


「知ってるの?」

「はい、今日街中で似顔絵を描いてもらって…」

「そんな人が、なんでここに居るのよ…」

ティアナが、その疑問を口にした時、捕らわれていた小さな妖精が嬉しそうに声を上げた。


「リョーっ、遅いぞ馬鹿ーーっ!」


その言葉に反応するヴィータとギンガ。


「野朗、仲間かっ!?」

「確保しますっ!」


ヴィータが身構え、ギンガがブリッツキャリバーを走らせる。

高速で迫ってくるギンガの姿に、男は、フードから見える口元を、歪めた。

獰猛な、肉食獣のように。


「時空管理局です、貴方の身柄を確保しま――っ!?」


叫んでいたギンガの言葉が途中で止まる。

男は、驚くべき脚力でこちらに走り出してきた。

フェイトやエリオのソニックムーブ程ではないが、それでも常人の倍は早い。


「くっ、ブリッツキャリ―――」


長い間合いを埋めて接近する男。

迎撃の為に拳を振り上げたギンガの視界から、男の姿が消えた。


「(え――――!?)」


「遅ぇよ」


男の声は、ギンガの真下から聞こえた。

視線をそちらに移したギンガが見たものは、スライディングの要領で彼女の足の間を滑り抜ける男の姿。

そして、男が持つ長いソレが、ギンガの両足を引っ掛ける。


「きゃぁっ!?」

「ひゅ―――ッ!」

両足を引っ掛けられ、空中で転びそうになるギンガ。

それでも何とか体勢を立て直そうとした彼女の背中に、男の持つ長い棒が横薙ぎに襲い掛かる。


「(ゴッ!!)――かはっ!?」


バリアジャケットの防除を貫通したその衝撃に、肺に溜まっていた空気を強制的に吐き出させられるギンガ。

衝撃に吹き飛び、地面を滑るギンガの姿を見て、妹であるスバルが叫びながら飛び出した。


「ギン姉っ!? このぉっ!!」

「スバル、待ちなさいっ!!」


飛び出したスバルのフォローに入ろうとするティアナ。

そんな様子を見て、やはり男は獰猛な笑みを口元に浮かべる。

そして、右手に持った棒を振るう。

包帯状の布が解け、露になるその中身。

それは、刀だった。

鞘に包まれた、地球という星の、日本という国で生まれた、芸術の域まで達したとされる剣。

しかし、男が持つその刀は、あまりにも長く、大きかった。

だんびらとも呼ばれそうな、その刀。

彼女達は知らないだろうが、その刀は、斬馬刀と呼ばれる忌み刀。

人ではなく、馬を切る為に、馬ごと人を撥ねる為に作られた、叩き切るための刀。

人の身長よりも長く、ヴィータの目算では恐らく2メートル10はある大長物。

長さだけでなく、厚さも通常の刀の倍はありそうなそれを、男は右腕“だけ”で振り回した。


「スバル、ティアナ、気をつけろっ!」

「相手はかなりの手誰みたいです!」


ヴィータとリィンフォースUの言葉が飛ぶが、スバルは姉を倒された怒りと、相手の得物長さから冷静さを失っていた。


「大丈夫ですっ!(あれだけ長ければ、小回りは効かない! 懐に飛び込めば…っ)」


長い武器を見れば、誰もが考える間合いの内への侵入。

確かにスバルやエリオの突破力とスピードなら可能かもしれない。

だが、この男にそれは通じなかった。


「やぁぁっ!!」


殴りかかるスバル、その攻撃を獰猛な笑みを浮かべたまま、長い刀の鞘を地面に突き立てて跳び上がる。


「っ!?(避けられた!?)」


横でも後ろでもなく、前に、しかも自分の上を跳んで避けるという動きに一瞬硬直するスバル。

男にとって、その隙だけで十分だった。


「わっ!?ちょ、わぁぁぁぁぁぁっ!?!?」


スバルは何が起きたのか分からなかった。

突然バリアジャケットの上着が引かれたかと思うと、自分の体が宙を舞っていたのだから。


「スバル――って、きゃぁぁぁっ!?」


そして、自分の後を追ってきたティアナに激突した。

何が起きたのか、ティアナは見えていたが反応できなかった。

スバルの後ろに降り立った男が、その刀の柄の先でスバルのジャケットを引っ掛け、投げつけたのだ。


「あぁもう、この馬鹿スバルっ!」

「ご、ごめ〜んっ!」


激突して絡んでしまった二人を尻目に横を走り抜ける男。


「止まってくださいっ!」


その前に立ち塞がるエリオ。

その姿を見て、男は一瞬獰猛な笑みを消したが…また、同じ笑みを浮かべて加速した。


「くっ、たぁぁぁぁっ!!」


ストラーダを構え、突撃してくるエリオ。

男も鞘に包まれた大刀を振り上げたので、切り結ぶのかと思った彼の思考は、次の男の行動で停止した。


「ふんッ!!」

「な―――っ!?」


なんと男は、ストラーダの切っ先を、右足で踏みつけたのだ。

その脚力にエリオの握力と腕力が負け、ストラーダを離してしまう。

地面に踏みつけられたストラーダは、そのままコンクリートに沈み込まされる。


「強くなれるが―――まだまだ甘いな、お坊ちゃん」

「あづっ!?」


擦れ違い際に、エリオのおでこを人差し指で弾く―――所謂デコピンで攻撃し、背後に居たキャロに迫る。


「ふ、フリードっ!」

「ギャウゥっ!」


少女が傍らにいる白竜に指示を出した瞬間、男は懐から何かオレンジ色の物体を取り出した。

そしてそれを、今炎を吐かんとしている小さな白竜の口へと、突っ込んだ。


「(がぼっ)―――っ!?(ボンッ!)―――っ!!!」


口を塞がれたことで、放とうとしていた火炎弾が口内で暴発。

小さな爆音を上げて、ヨロヨロと地面に落ちるフリード。


「フリードっ!? あ、きゃぁっ!?」


相棒が倒された事に気をとられたキャロは、接近していた男に気付くのに遅れた。

そして、男が手に持っていたオレンジ色の物体―――みかんの皮から放たれた汁に、視界を奪われる。


「あうぅぅ、目が、目が痛いっ!?」

「キャロっ!?、そこの貴方、止まるですっ!」


蹲り、瞳を押さえるキャロ。

リィンが制止を呼びかけるが、男はリィンに見向きもせずに通り過ぎる。

ついでとばかりに、みかんの汁を散布して。


「あぅぅ、目に、目に染みるです〜っ!」

「くそっ、ふざけた攻撃しやがってっ!」


捕らわれた少女の前に居たヴィータが、ハンマーを振り上げて襲い掛かる。

その攻撃を数撃避け、刀の鞘で往なし、一瞬で間合いを詰める。


「っ、てめぇ誰だっ!?」


眼前に迫ったフードの顔に叫ぶと、口元がまた笑みを浮かべた。

嘲笑うかのような、歪な笑みを。


「なんだ、忘れちまったのか。お前たちが“殺した”、俺のことを―――」

「な―――――っ!?」


ヴィータは、一瞬思考が真っ白になった。

その声も、そして微かに見える顔も、ヴィータには見覚えがあった。

忘れるわけがない、あの男の顔と声。

だが在りえない。

在りえてはいけないのだ。

硬直するヴィータを跳ね除け、捕らわれた少女…ルーテシアを左脇に抱え、ついでに赤い妖精…アギトを、鞘の先で引っ掛けてハイウェイ跡から飛び出す。

ハイウェイ跡の傍らにあったビルの屋上に着地すると、少女を抱えたままこちらを振り向く。


「なんだ、意外と呆気ないもんだな、あいつ等が作った部隊ってのは」

「な、なんですってっ!」


男の言葉に反応したのはティアナ。

全員が体勢を整え、ハイウェイの壁近くまでやってくる。

だが、ヴィータだけがその場を動こうとしなかった。

否、動けなかった。


「おいこらリョーっ! なんであたしとルールーの扱いが違うんだよっ!?」

「黙れコスプレチビ。デカイこと言っといて捕まってるなっつーの」

「ムキーーーッ!!」

「んで嬢、お探しのお宝はどれだ?」

「……あのケースの中」


未だ小脇に抱えられた状態で、今は少年が持つケースを指差す。


「なるほど、アレか。なら、さっきスッときゃ良かったなぁ」

「………とり返して」

「簡単に言うな。ま、嬢の頼みなら仕方がない―――」


その言葉と共に、両足に力を入れる男。

ソレに対して身構えるギンガ達。


「さぁ、行くぜ――――素潜り娘がなッ!」


「「「「「はっ?」」」」」


「素潜り言うなーーーっ!」

「なっ!?」


男の意味不明な宣言に一瞬呆気に取られる面々。

次の瞬間、エリオの足元から叫びながら少女が現れ、ケースを奪い取っていく。

それを追おうとしたエリオだったが、相手は再び地面に潜ってしまう。


「……おいリョー、なんでナンバーズに頼ってるんだよ…」

「はっ、ただでさえお前たち助けに来るのに早々に店仕舞い、おまけにあのガキどもに見られてるから暫くここらじゃ商売できねぇ。
それなのに、これ以上面倒な事出来るかっての」

「………ずるっ子」

「黙りやがりくださいお嬢様」


ジト目な少女二人に、踏ん反り返る男。

そんな三人の足元…正確には、男の足元から、先ほどの少女が出てくる。


「ちょっとぉっ、素潜り娘って言うなって言ってるでしょうっ!?」

「なんだよ、ナイスなネーミングだろうが」

「何処がよっ!? もうっ、私にしか出来ない仕事だって言うから、気合入れてたのに…」

「むくれるな、お手柄には違いないしな」

「はいはい、とりあえず帰ったらデートしてね、それで許してあげるから」

「何故!?」

「おいこらっ、リョーはあたしとルールーのだぞっ!?」

「え〜、でもアギト様とお嬢様じゃ、満足できないって言ってましたよ〜?」

「リョーっ!?」

「言ってねぇっ!?」

「…………うるさい」


突然、漫才染みたやり取りを始める面々に面食らう六課のメンバー。

その中で、一人呆然としていたヴィータが、口を開いた。


「なんで……なんでてめぇがここに居るんだよ……っ」



「あん?」





小さく、呟く声だったが、男には聞こえていた。




「てめぇは、ここに居るはずがないんだ……居ちゃいけないんだ…っ」

「………ふん、確かにな……」




拳を振るわせるヴィータ。

自嘲するかのように呟く男。





「てめぇは、あの日、確かにあたし達が…あたし達が……ッ!」

「懐かしいなぁ……8年前だったか、確か」




怒りに染まった瞳で、男を睨みつけるヴィータ。





「なのに…なんで、なんでてめぇがここに居るッ!?、ミヤモト・リョウスケぇぇっ!!!!」










ヴィータの悲痛な叫びと共に、強い風が吹いた。

その風に、男のフードが外れる。

そこにあったのは、黒髪の一部が空色をし、左目を通る形で縦に刻まれた切り傷が特徴的な、目付きの悪い男の顔。






かつての孤独の剣士――――そして、凶鬼の復讐者として死んだハズの男、宮本 良介の姿だった――――







作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル投稿小説感想板
に下さると嬉しいです。









To be continued〜