Kanon another story
〜World is Sky〜

第2話




教室に着き自分の席に座る。


「ふぅ」
一息つく。


(最近タメ息が増えた気がするな。いや、冬だからか、な?)
窓の外を見る。雪はやはりまだ降っている。


(雪見ると、やっぱ思い出しちまうな…あいつのこと…)


「どうしたマイブラザー?外に隕石でも飛んでいたか?」


「んなもん飛んでたら世界が滅んでしまうわぃ」
後ろの席に座っている祐吾の言葉は適当に流しておく。


「冷たいな〜我輩とマイブラザーの仲ではないか」


「…どんな仲だよ…」


「気にするなマイフレンド。注意を引くための方便というやつだ」


「いいけどよ、別に…」
しょうがないので話を聞くことにする。


「っで、何かようか?」


「いや、特には用とよべるものはないな」


「…」
沈黙


「…」
【トランプタワーを作っている】


「ここは怒っていいよな?」


「実力行使以外ならな」
【黙々と作業をしている】


「…」


【急に顔上げ】
「まさか!雪の降る外を見つつ乙女の心はちょっと複雑おセンチ気分(はあと)などと考えていたのか!?それなら謝るのだが…」


「てめぇ…オレが今どんな気分か当てられるか?」
睨みながら聞いてみる。


「ふん。愚問だな。我輩がマイブラザーのことをわからないわけがないではないか」
即答。


「なら言ってみろ」


「またしても愚問だな。我輩がマイブラザーの考えてることなどわかるわけがないではないか」
またしても即答。


「なるほど、正論だな」
前振り無く、祐吾の作っていたトランプタワーを壊す。


「ああー!!何するのだマイブラザー!」
【小声】


「てめぇが人のことおちょくんのが悪ぃんだろぉが!」
【こっちも小声】


「我輩の汗と涙と勇気の結晶がっ!」


「なぁ〜にが愛と勇気と感動だ!第一!壊したって……2段もできてねぇじゃねぇか!」


「全然あっていないぞマイブラザー!努力!友情!勝利だ!それに2段とて我輩にとっては最高記録だったのだ!」


「2段目も作れてねぇじゃねぇか!大嘘言ってんじゃねぇぞゴラァ!そもそも!その3つは某雑誌のキャッチフレーズだろぉが!」


「○★×□※◆◎☆■!!」


「…先生がそろそろくる」
祐吾の隣の席の優易が不意に話しかけてくる。


「おっと、早く片付けねば」
祐吾はいそいそとトランプを片付けはじめる。


「やれやれ、と」

ガラガラ
呟いたところで教室に扉が開いた。


「なあ、神」
祐語が話しかけてくる。


「あんだよ?」


「いくら雪を見たって、あいつは戻ってこないんだぞ?」


「!!」
いきなりと言えばいきなりの言葉に驚く。


「おま…!」


「ふっ、マイブラザーがこの時期おかしいことくらい、前々から知っていたというだけだ」
そして、その話は終わりとばかりに、祐吾はそっぽをむいた。
だから、言おうとしていた言葉を飲み込み…


「お前…」
それとは別に、さっきから気になっていたことを聞く。



「口調が某ゲームの悪友みたいだぞ?」







昼休み
オレは購買でパンと飲み物を買い、独りになりたくて校舎裏に向かう。

(確かこっちにベンチがあったよな…)

しばらく歩くと目当てのベンチはすぐに見つかった。


(雪、積もってんなぁ…って、当たり前か、今も降ってんだしな)
しょうがなく適当に雪をはらってそこに座る。さすがにこんな中で飯を食う酔狂な生徒はいないらしく、オレ以外は誰もいなかった。


「…寒ぃ…」
降っているといっても今にも止みそうな程度しか降っていない。飯を食うのに支障はないだろう。


「ったく、何でオレはこんなとこで食ってんだ?」
ブツブツと呟いてみる。

「寒ぃし、寒ぃし、寒ぃし!」
声がでかくなるが、どうせ誰も聞いてはいないだろう。
ただでさえこの時期は寒いのに今は雪も降っている。こんな場所、好き好んで来る奴なんかいない。
そう、普通なら…

「わぁーってるよ!オレがおかしいってことくらい!」
朝の会話を思い出し、ここにいない幼馴染にむかってグチを言い続ける。

「悪ぃかよ!しょーがねぇだろ!?思い出しちまうんだからよ!ちくしょー!ちくしょー!チクショォォォ!」

ドガ!


拳でベンチを殴る。よっぽどの力で殴ったのか、殴りつけた拳からは血が滲み出ていた。



「オレは…」



目の下に雪が降った。
それはすぐに溶け、流れ落ちていく…


まるで…


涙のでない、オレの代わりに泣いてくれているかのように…









to be continued


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あとがき


この小説を読んでいただきありがとうございました。
あとがきを三度勤めさせていただくのは作者ことアトラシアです。

ア「…前回はとても、とてーもお見苦しいところをお見せしていしまいました。(謝フカブカ〜」

冷「そうね、ちゃんと謝りなさいよ?」

ア「お前が一番謝れや!」

冷「さっさと紹介に行きましょ」

ア「むお!流しやがった!まあ、いいか。前回はお前の紹介をしてたんだよな?」

冷「そうだった気がするわ」

ア「じゃあ、ぱぱっと紹介するか」

冷「ぱぱっとね(ニコ」

ア「髪が白銀髪でロングな感じ」

冷「…」

ア「…」

冷「もしかして終わり?」

ア「うん」

冷「も、もうちょっとないの?」

ア「ない!(キッパリ」

冷「…」

ア「さてと、次は祐吾の紹介しなきゃな(ガサガサ(カンペ記憶中」

冷「…」
どこからか取り出したボーガンを構える

ア「え、え〜っと、あんまり物騒なのはいけないと思いまーす(挙手しながら」

冷「KI〜LL YOU〜っ!!」

ア「ま、ま、まて、まて、まて!は、話せばわかるから!、な?」
後ずさりしつつ

冷「貴様のようなイエローモンキーに人語が理解できるのかしら?」
カチャ
矢装填中

神「なにやってんだお前ら?」

ア「いいとこにきた!助けてくれぇぇ!」

神「ダリィ」

ア「Σ( ̄Д ̄;)」

冷「じゃあね(ニコ)SEE! YOU! LIFE! IS! NEXT! AGAINN!!」(意味不明)
カチャっとね

ア「みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


大変お見苦しいところを再びお見せして申し訳ありませんでした。心よりお詫び申し上げます。(謝フカブカ〜


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では、次回のお話までほんの少しの休息を…