あの日...魔法という不思議な存在に出会ったあの日から...早くも2ヶ月が経とうとしていた。


あまりにも非常識すぎる世界に出会い、優人の人生を大きく変えた。


望んだのは非日常。
手にしたのは古代の遺産。



魔法少女リリカルなのは×オリジナル The story of the bifferent viewpoint 02 非日常



6月末日

「だぁーーーーーーっ!!!いい加減似たような書類ばっか送ってくんな!!」

時空管理局本局のとある部署で青年らしき叫び声が響いた


「優人!いい加減にしなさいよ!与えられた仕事も満足に出来ないで給料は貰えないわよ!」


少女の声がそれを上回る声で怒鳴る


時空管理局本局は次元渡航部隊直属の渡航監視部
そのオフィスから二人の声は聞こえる


「んなこと言ってもいい加減同じ書類ばっか、すげぇハードじゃん!疲れたっ!少し寝るっ!」


がばっと書類の散らかったデスクの上に伏せる優人


そんな優人をみて心配するものが一名


「ゆ、優人さん、大丈夫ですか?」


反応がない優人のデスクの向かい側から少女が一人心配しながら身を乗り出す


「大丈夫よ春香。大方夜遅くまでゲームしてて集中力不足なんだから」


反論したい衝動に駆られるが、起きると負けになる

誰と決めたわけでもない
プライドとプライドがぶつかる戦場なのだ


「そ、そんなに忙しいんだったら私が手伝いましょうか?」


「ダメよ。そんなことしたら優人のためにならないもの。第一特別忙しいでもないのに人に手伝わせるなんて図々しいにもほどがあるわよ!」


女神の言葉とも思える春香の救いを切り捨てる平野


......こいつらは一体何がしたいのだろう


周りの者は騒ぎを抑えようとさえしていない
既に『ああ、またか』というような、諦めの色が混じっている


渡航監視部と言っても特殊な仕事があるわけではない

実際は空港の出入国検査と変わらなかったりする

次々申請されてくる書類に目を通し、別次元への渡航に問題がないか 確認する

ただ、次元渡航先が地球とは違い無限に出てくるため、こうして書類に溺れて確認に当たっている

正直言ってかなり辛い


優人は主に許可を出した書類に不備かないか調べる役回りだった

何度も同じところが間違えもしないで何回も来ると、流石に飽きたというか疲れてくる


「起きなさいよ。いい加減仕事始めないと書類だけ溜まるわよ」


しかし突っ伏した優人は返事を返さない


「優人ってば、狸寝入りなんてとっくにばれてるわよ」


返事がない
ただの屍のようだ


「優人」


平野は軽く優人を揺らしてみるが、反応がない

「いい加減にしなさいってば!!


平野がパチンと右指をはじいた


とたんガツンと金属音が響く


「〜〜〜〜〜〜っ!?何しやがる!!」


それは金属タライで、落ちた先は優人の頭の上だった
頭の頂点を押さえながら涙目で怒鳴る優人だが、怒鳴られるほうはどこ吹く風と涼しい顔をしている


「あら?生きてたの。反応がないから死んだかと思っちゃった」

「それで金だらい召喚すんな!」

「緩んだ詮を締め直してあげようかと思ったんだけど」

「余計に緩むわ!?」


ぎゃあぎゃあと言い合う二人に声がかかる


「おーい。二人ともいい加減にしないと親父の拳骨食らうぞー」


同僚の的場の言葉にはっと気付く
自分達の隣に、凄まじいオーラを放つ人間がいることに


ぎぎぎと油の切れた人形の動きでそちらにゆっくり振り返る


「お、親父...」

「く、クラウス執務官...」

そこにはどす黒怒りのオーラを隠さずに放つ60過ぎのじいさん...クラウス執務官、愛称親父がたっていた


「「すいませんでしたぁっ!」」


二人同時に謝るが時既に遅し

直後、ごつんという重い音がオフィスに響いた








「ちっ、平野のせいでデカイのくらっちまったじゃないか」


金だらいに鉄拳の二重苦を味わった頭をさすりながらぼやいた

当然文句の対象である平野に届く


「私のせいだけじゃないでしょ!?」


うがーと火を吹く勢いで立ち上がる平野


「もとはと言えば先に手を出したお前が悪い!」


優人も立ち上がると、額を擦り合わせるぐらい近づき、言い争いを始めようとする二人


「ふ、ふたりとも落ち着いてください〜」


一触即発の二人の間に割り込みケンカを止める春香

流石に春香を交えて取っ組み合いは出来ないため、なんとか落ち着く二人

全くもって犬猿の仲である

「ま、メイドイン俺様の茶でも飲んで落ち着け」


優しく二人のデスクに茶の入ったゆのみを置く的場


「まあ...的場の兄さんが言うなら」


入れたてで熱いはずのお茶を表情も変えずに飲み干している


「私はコーヒーの方がよかったな」

とか言いつつ茶を飲む平野



ここ、時空管理局本局、次元渡航部隊渡航監視部は日本人ばかりだ


その原因がクラウス執務官にあるのは間違いないのだが...

ただの趣味なのか、それとも何かの意図があるのか
それは本人以外に知りようがない


渡航監視部を支えている代表的なメンバーは主に4人


渡航監視部の中である不正や密輸などを取り締まる、メンバーの中では最年長の的場信司 19歳
現場に出ることが多いため、滅多にオフィスにはいない


次元渡航時に必要になる書類を集める、メンバーの中では最年少の石杖春香  14歳

無限書庫に自由に出入りできる結構偉い少女
主に給仕室の管理も任されている


次元渡航許可申請のために集められた書類を一気に捌く、平野奈耶瀬  17歳


その書類に不備がないかを確認する、殆んどアシスタントの役割が、三十日優人  17歳

メンバー内では比較的軽いのだが、仕事内容が単調なためハード


なお、他に人員もいるが紹介は割愛


茶を運んできたまま、優人の後ろの自分のデスクに座る的場


「そういや優人、今度の休みにどこか出掛けるんだって?」


「ミッドチルダの観光ですよ?」


年上には敬語交じりで話す優人


「なんだ?彼女とデートか?」


からかうつもりで訊いたのだろう
他意はないと信じたい


「彼女ではないですけどね」


その話に耳を傾けていた奈耶瀬と春香が立ち上がった

「ちょっと待ちなさいよ!あんたと二人で街へ出ようなんて物好き、誰よ!?」


「わ、私も気になります!」

まあ、俺みたいなやつと外に出るやつはそりゃ物好きだよなと自分で思う


だが今回は事情が事情だ
別にそういう意味はない
なので隠す必要もないしさっさと白状した


「高町教導官とテスタロッタ執務官だよ」


「「「ええ〜〜〜〜〜〜っ!!」」」


オフィス内に黄色い悲鳴があがった



それもそのはずだろう
優人のようなただの陸戦魔導師が、たいした接点もないくせに......あの人と!?

しかも......両手に華状態で


「来週までにどうやって手玉にとったか、詰め寄られるぞ」


数少ない事情を知っている的場が優人の肩を叩いた


「何言ってるんですか。二人とも謝罪がしたいってこっちの予定に合わせてくれたんですよ。それにあの二人は競争率高いのでやめておきます」


はははと乾いた笑いがオフィスに響いた




続く










あとがき



現在文化祭用小説掲載ホームページ製作に忙しい日々を送っている蒼天の狩人です。


流し読みでも目を通して読んでくれた人に無上の感謝を。

ほんとうにありがとうございます。


というよりこんな駄文に付き合ってくれるあなたを仏とあがみたいぐらいです。

同時に3話もあげてもらうのでそちらのほうも読んでくださると嬉しいです。




未だにギャグ低いグダグダ状態です。

書いてて何が書きたいんだと思ってるほど駄文です。
良介には及びませんが伝統芸に挑戦するつもりです


時空管理局本局、次元渡航部隊直属渡航監視部とは完全にオリジナルです

似たような部隊があれば、偶然だとするーしてください
それではお付き合いくださりありがとうございます。

蒼天の狩人でした




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